50代の主婦の「日日是好日」

50代も折り返し!日々の暮らしを書いてます。

主治医が変わるということ

12月に腰の手術をしました。病名は脊柱管狭窄症。60代、70代以上の人がなる病気と言われているので、50代の私がなると「若いのに・・・」とか言われることもあって、情けない思いをすることもあるのですが、なってしまったものは仕方ないのです。

元々腰痛はあったのですが、昨年の5月頃からだんだん坐骨神経痛が出て、整体にも通ったりしましたが治る見込みがなく、これは手術を見据えて整形外科に罹ろうと大きめの病院を訪れたのは昨年8月。脊柱管狭窄症の一番つらい部分は、少し歩くとお尻から足にかけてが痺れたり痛くなったりする間欠跛行という症状です。最初の頃は我慢すれば15分くらいは大丈夫だったものの、悪化すると立っているだけでものの5分もしないうちに痛みが出現します。食事の支度もずっと立っていられないので、時間をおいて用意するようになって行きました。当然外出するのも儘ならなくなり、家に篭る時間が増えて鬱々と気持ちも沈んでいきます。

病院ではまずはレントゲン、CT、MRIと一通り画像診断をしていただき、その状態で治療方針が決まりますが、最初はほとんど投薬から始まります。血流をよくする薬、痛み止め、湿布で1か月様子を見ます。腰痛は何度も繰り返しているので、この薬は効かないんだよなぁと思いつつも、もしかして痛いのが治まるかも。。。と淡い期待を持ちながら投薬を続けました。結局薬では効かないので次はまた別の薬、様子見を何度か繰り返し、だんだん私も痛みが増悪するのに我慢が出来なくなって来たので、手術をして欲しいと懇願しました。その後、いろんなやり取りが発生するのですが、最初は主治医が若い先生だったので実のところ大丈夫なのかな?と心配もあったのが、最終的には手術もしていただけて、入院中のフォローもそれはよくしてくださったので、結果この先生に主治医になってもらえて本当に良かったと思ったものでした。

退院から1か月後、初めての外来で久しぶりに先生の診察を受けたあと、実は今月で転勤でこの病院を離れます、引継ぎはちゃんと次の先生にしておくから。。。と言われましたが、「え?先生なに言ってるの?」とあまりに突然のことで思考がフリーズ。大きな病院にいると特に若い先生はあちこちの病院で修行というか技術を身につけて大きく成長されていくのはわかっていますが、術後1か月で主治医がいなくなってしまうというのはとても不安な想いでいっぱいになりました。やはり最初から見ていただき、ホントなら手術適用になるかわからない症例だったのを、私の強い気持ちに応えていただいたという信頼感もあったので、引き継いだ先生にその辺のニュアンスはわからないでしょうね、という喪失感みたいなものもありました。

また、手術してからも1年くらいかけて元の生活に戻れるように頑張っていきましょう、みたいなことを言われていて、まだまだ先生の外来に掛かるつもりでいたので最後のご挨拶もなんてお礼を伝えたらいいのか、どれだけ先生に感謝しているか伝えきれずに残念な気持ちのままお別れ。その後、改めてお礼の手紙は送りましたがショックは長引きましたね。

そして最近新しい主治医の診察がありました。物腰が柔らかい優しい感じの若い先生でした。診察もきちんとしてくれるし、質問にもわかりやすく答えてくれていい先生なんだと思います。でも一緒に戦ってもらったという私の思いはその先生にはないし、新しい先生も経過が順調ならそれで問題ないよね、というスタンスだと思います。

整形外科の先生なんて年間何十件のオペをされるので、ひとりひとりの患者を覚えていることもないのでしょうけれど、私にとってはオペをしてくれたたった一人の先生なので、命の恩人というほどではないけれど多分忘れることはないでしょうね。いい先生に巡り合えてよかった。と今は思うしかありませんが、できることなら最後まで診て欲しかったというのが本音です。

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